四捨五入の恐怖

夏至が終わったら私の夏はもう終わり」と、猛暑の7月から嘆いていたOさん。
Oさんのことは今後「ミ(み)ちゃん」と呼ぶことにしよう。

帰る時間にはとっぷり日が暮れているこの季節になって、ミちゃんの嘆きはさらに大きくなっていく。
「もう冬が来ちゃうよ〜寂しいよ〜」
・・・それ、8月から言ってるよね。

でも、さすがにそろそろそんな気持ちもわかる季節。
しかしミちゃんにとって冬が来るのはそれ以上の意味があるようで。

「冬が来て、2月になったら35になっちゃう。四捨五入するともう40だよ〜」

それですか。

「30になったとき泣いて過ごした1週間を思い出すよ。すごいショックだった・・・」

そうか、私は30になるあたりは忙しすぎて、じっくり味わうことなく過ぎ去っていったな。

「35はやだな〜」

そうか。
たまたま今年35歳になった知り合いが3人ほどいるが、メールで誕生祝をしたら、返ってきた反応はみんな一様に、

「四捨五入したら40」

だった。

そんなものなのか35歳。
私の35はどうだろう。
予測してみよう。

1．30のときと同様、なる前から「四捨五入したら40」をネタにしすぎて感動なし。（本命だな）
2．ミちゃんの30歳バースデーのように泣きながらひっそり過ごす。（これもあるよね）
3．もうこの世にはいない。（大穴。賭けとく？）
　
　
　
誰か

4．もうちょっと幸せなやつ

考えてください。