父、入院

2003年12月10日
父が倒れた。
脳出血だった。

一昨日、滅多に来ない母からの電話。
ナンバーディスプレイに「実家」と表示された瞬間、嫌な予感がした。
母からの電話は大抵いい報せではない。
父は夏に腸閉塞で入院してからずっと体調が悪く、仕事を休んでいた。
私も心配はしていたものの、まさかこんなことになろうとは思ってもみなかった。

翌日、実家に帰る。
まだ「回復室」という部屋に居り、面会も制限されているため、その日は病院には行かず、母と話した。

左脳視床部に出血、右半身麻痺、言語障害。
手術不可能な部位のため、点滴治療をし、出血が治まった後、必要ならリハビリということになったらしい。

その晩は気持ちのやり場がなく、とにかく泣いた。
父のこと、母のこと、これからのこと…。
いろいろなことが頭を巡ってしまい、ほとんど眠ることができずに朝を迎えた。

翌日、父を見舞った。
右半身麻痺と聞いていたのだが、右手を握ったり開いたりすることはできるらしい。
手に触れると感覚もわかるということだった。
そして言語障害も、発作のときよりはだいぶ良くなったようで、聞き取りにくいところもあるが思ったより話しもできるようで少しホッとした。

入院している間は病院に任せておけば大丈夫、と母は言う。
問題はそのあとだ。
実家は古い家なのでトイレはまだ和式だし、お風呂だって片麻痺ではひとりで入ることはできないだろう。

これからどうしよう、私はどうしていったらいいんだろう。
そんなことを考えて、また泣きながらアパートに戻ってきた。
一人で部屋にいることができず、Tを呼び出して全部話した。
そしてまた泣いた。

父がどの程度回復して退院するか今はまだわからない。
ただ、そのとき自分に何ができるのか、まだ時間はある。ゆっくり考えよう。

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